20世紀から次代へ向けて、ライブハウス・シーンの奔流が突き抜ける!

DRIVE TO 2000」とは

 日本のパンク/ニューウェーブを確立したばかりでなく、現在のライブハウス・シ ーンの原型を作り上げた伝説のイベント「DRIVE TO 80's」が、21世紀を目前に控えた今、新しくなった新宿ロフトを舞台に、スケールアップして蘇る。

 20年の時の流れをふまえ、そのパワーとスピリットを次の世紀に繋げるべく、常に一線で活動を続けてきたオリジネイター、世界を舞台に活躍するオルタナティブ・アーチスト、無限の可能性を持った若きニゥーウェーバー達が、世代やジャンルを越え て集合。

 あまりにも細分化され、密閉された感じのする現在のライブ・シーンを開放し、新 しいエネルギーを生みだすためには、異質なものが混じり合い刺激し合う、開かれたイベントこそが今必要とされるのだ。ライブハウスの「場」としての魅力を再発見す る意味からも、このイベントの持つ意義は大きい。また、映画や演劇、舞踏など様々なジャンルのアーチストも参加するこのイベントは、音楽を核としたボーダーレスな 時代のカルチャーを作りだしていくだろう。 1979年8月に1週間にわたって新宿ロフトでおこなわれたオムニバスライブ「DRIVE TO 80's」は、プラスチックス、P-モデル,フリクション、ヒカシュー、リザードをは じめとして、当時現れたジャパニーズニューウェイブの重要バンドをほとんど網羅した、怪物的なイベントとなった。

 それは、もちろん日本のニューウェイブのルーツとして、あまりにも大きな影響を残した。しかし、もっと広い意味で、現在のシーンのルーツとなっていることを御存だろうか?

 今でこそ、バンドブーム以降、パンク的マナーによるロックバンドのあり方や、ライブハウスの雰囲気作りは「メジャーシーン」になったが、それはこの「DRIVE TO 80's」以前には日本にはないものであった。ニューヨークのCBGBのギグなどを参考に組み立てられたこのライブのパブリシティのあり方は、パンクの持っているより鋭角的なセンス、強烈なライバル意識が交錯するオムニバスライブとしてのテンションやフライヤーのビジュアルなど、それまでの牧歌的なロックシーンを塗り替える新鮮さに満ちていたのだ。

 アグレッシブな観客参加のあり方や、挑戦的なアーティストの姿勢により,取り払 われたステージと客席の距離感は、広く日本のロックシーンの手本となり、後のバンドブ ームから'90年代ライブシーン隆盛の基礎となったのだ。

 20年の時を経て、今年は1999。おりしもプラスチックスのトリビュートアルバムが 制作されたり、キャプテンファンク、ススムヨコタなど、コアテクノアーティストによるニューウェイブ的楽曲のクラブヒットが起こるなど、急激なニューウェイブ再評 価の動きが起こっている。そして、スプージーズ、ポリシックスなど当時、まだ幼児、小学生であった20代の若者によるネオ・ニューウェイブムーブメントが起こるに至った。

 安易な回顧的状況ではなく、ロックシーンから、クラブシーンから、「今、新鮮な 音」としてニューウェイブが再発見されているのだ。数世代の力が交錯した時、なにかが起こることは、誰しもが考えるだろう。ちょうど新宿ロフトがリニューアルされ、キャパシティが大幅にアップ(500人以上)さらにサブステージ(150人以上収容)も加え、欧米スタイルの全く新しいコンセプトにより歌舞伎町に再誕生した。「DRIVE TO 80's」により変身したロフトが、このイベントで さらに新たなエネルギーが吹き込まれることになる。

期日
 1999年10月25日(月)〜31日(日)の7日間
  (27、30、31は深夜にオールナイトイヴェントが計3回開催)

主催
 新宿ロフト

企画プロデュース
 清水 寛(J-TOWN)、地引雄一(テレグラフ ファクトリー)、サエキけんぞう(パールネット)

企画協力
 手塚 眞 (ヴィジュアリスト、今秋公開予定映画「白痴」監督)

協賛
  PARCO、ディスクユニオン、スペースシャワー、徳間ジャパンコミュニケーションズ、BIOSPHERE RECORDS、モダーンミュージック、ドン・キホーテ、SFC音楽出版

後援:
  スペースシャワー

出演予定アーティスト

大槻ケンヂNEWBAND「犬対猫」、ホッピー神山、遠藤みちろう、くじら、ヒカシュー、ビッグピクチャー(PHEW)、灰野敬二、モンファン、原マスミ、非常階段、突然ダンボール、オートモッド、メトロファルス、デミ・セミ・クエバー,さかな、eX-GIRL、捏造 と贋作(上野耕二+久保田真悟)、ギロチン兄弟、キプソーン、ツネマツ・ツマサトシ&VISIONS、TVジーザス、あがた森魚(ヴァージンVS)宙也&ルーパス、東京ブラボー(高木完)、鈴木慶一、ジェリーフィッシュ、ケラ(シンセサイザース)、コンクリーツ、ハイポジ、ゴージャラスwith明和電機、面影ラッキーホール、東京タワーズ、 スペースポンチ(岸野雄一ユニット)、青木マリ、京浜兄弟社、橋本一子、甲田益也子 、赤城忠治、S-KEN&ホットボンボンズ、ロリータ18号、スカイフィッシャー、チコヒ ゲ&THE UNIT、サヨコ(Ex.ZELDA)、ファンシネBAND(韓国)、サエキけんぞう、ROVO(山本精一)、ダブスクワッド、ラブジョイ、小川美潮、ブルームービーズ、DER EISEN ROST 、A.N.T(泉光次郎)アワアワー、ECD、TIL(奥平イラ)、ディフェランス(北村昌士)、幻の名盤開放同盟、Yセツ王、パニックスマイル、N.H.K.、クラゲちゃん、 ザ・ティーチャーズ、山田冷蔵庫王、WAX、Redbeans、千葉レーダ、山下学園、トロピカル大臣、デッドコピー、ミラクルマン、バケラッタ、発作モンキーズ、クレージーケンBAND、ビーイングビューティアス、もすけさん、オールナイトRAVEパーティー、ナイロン100hpa、カイビャクモン(舞踏)、DJ陣:常磐響、スマーフ男組、水本アキラ 、SUGIURAMN、コッコちゃん、加藤賢崇、永田一直、小暮秀夫、HI-GO、ERA、MAKI、その他 多数アーチスト 現在交渉中

DRIVE TO 2000POINT!

メジャーシーンで活躍する人気ミュージシャンから、アンダーグラウンドのカリス マ、期待のニューカマーまで、様々なシーンを代表する全80アーチストが参加。

この日でしか見られない、異色の顔合わせが毎日実現。

オリジナルメンバーによる再結成も多数実現。

韓国から韓国パンクの旗頭、キム・ヒョンテ率いるファンシネ・バンド来日参加。

一週間の日程に加え、3回のオールナイト・イベントも開催。

イベントとしてトータルに楽しんでもらうために、通し券を発行。

移転した新宿ロフトの広いスペースを最大限に使い、行き来自由のサブステージで は連日様々なライブ、パフォーマンス、トークショーを展開。

手塚眞監督の新作『白痴』公開記念のオールナイト・イベントを開催。

ケラリーノ・サンドロヴィッチの劇団『ナイロン100hpa』が特別公演。

石井聰亙監督のフリクションとザ・スターリンのライブ・ドキュメントを上映。

根本敬、湯浅学の幻の名盤解放同盟のディープなトークショーが実現。

ライブハウスという場を生かした、オールナイト・レイヴ・パーティを開催。

インターネットによる音楽配信(MP3) を平沢進の提案のもと実験的に導入。

宣伝美術を立花ハジメが担当。斬新なパンフレットを制作。


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